『カールじいさんの空飛ぶ家』のしゃべる犬?リスとは?名前は?犬種や声優、犬が主人公のスピンオフ『ダグの日常』『ダグの特別な日』等調査!

ディズニーアニメで、ピクサー製作、アカデミー賞も受賞した2009年公開『カールじいさんの空飛ぶ家(原題:Up)』。カールじいさんに大きな影響を与えるのが、犬だ。

この犬がしゃべる?と話題だ。

このような犬についての話題を一気に調査してみた。

しゃべる犬とはとはどういうことか?犬のセリフ「あ、リス!」とはどういうことか?出てくる犬たちの名前は?しゃべる犬が主人公とは何のことか???

さらに犬達の犬種や、犬たちとカールじいさんたちを担当した声優について調査したことをまとめてみた。

また、調査のうちに必要になって検証した以下の『カールじいさんの空飛ぶ家』スピンオフ作品についても述べていく。

『ダグの日常(原題:Dug Days)』
『ダグの特別な一日(原題:Doug’s Special Mission)』
『カールじいさんのデート(原題:Carl’s Date)』

『カールじいさんの空飛ぶ家』 の犬がしゃべる理由

ダグもアルファも、犬軍団の犬で、しゃべる犬なのである。

この物語は家が空を飛ぶというファンタジーではあるけれど。犬がしゃべる理由は、説得力のある訳がある。

同じくピクサー作CG映画『トイ・ストーリー』シリーズで、おもちゃ達がしゃべるのとは訳が違うのだ。おもちゃ達がしゃべるのは、おもちゃ同士だけでしゃべる、人間とは話せない。

対して『カールじいさんの空飛ぶ家』の犬たちは、人間と話せるのだ。

カールじいさんとチャールズ・マンツという2人の老人達。彼らが犬と話せることで、物語が展開していく。

 

ダグも、冒険家チャールズ・マンツの犬軍団の1匹だ。チャールズ・マンツはカールじいさんの敵で、悪役である。

冒険家のチャールズ・マンツは、約50年前にパラダイス・フォールという滝の近くで怪鳥を発見した。しかし、それが世間から偽物と言われた。

マンツはその汚名を晴らそうと、約50年間も怪鳥を探し続けている。アドベンチャー号という巨大な飛行船を家にして、手下の大勢の犬達と暮らしている。

 

そこの犬軍団の犬は、特殊な首輪を付けている。それが、チャールズ・マンツが発明した「犬語翻訳機」である。

この発明はほんとうに素晴らしい! 犬の言葉を人間の言葉にしてくれる。だから、犬と人が話せるのだ! これが、犬がしゃべれる理由である。

 

大勢いる犬軍団の全員が、この犬語翻訳機の首輪を付けてるようである。

アルファは、この機械のワイヤーが緩んで甲高い声になっていたのだ。マンツがワイヤーを調節してあげて、アルファの元の?!低音ボイスに戻る。

この時少年ラッセルがアルファの声について「前の声が良かったな」とポツリと言う。

このエピソードは特に物語に関係ないのだが、犬語翻訳機が様々な声に調節できることがわかることで、筆者は面白いセリフと思った。

『カールじいさんの空飛ぶ家』 に出てくる犬の名前その1、ダグ

『カールじいさんの空飛ぶ家』に出てくる犬は大勢いる。

しかし、カールじいさんの犬と言えば、最初に出てくる人懐こい犬だろう。

その犬の名前は「ダグ」

犬が、自分で、自分の名前をしゃべって名乗った。

 

もう1匹、『カールじいさんの空飛ぶ家』に出てくる犬で、目立っている犬がいる。

カールじいさんの憧れだったのに、カールじいさんの敵になっってしまったチャールズ・マンツ。彼が率いる数十匹もの大勢の犬軍団のリーダーの犬、名前は「アルファ」、アルファも人気のようだ。

アルファはリーダーらしい強そうな姿で人気があるのかもしれないが、

犬語翻訳機の不調で笑える”甲高い声”で、大変まじめに命令をしゃべるのだ。そのギャップに思わず笑ってしまう。

犬軍団を束ねているリーダーということで、ダグにとってアルファは敵になる。しかし優しいダグは最後まで、アルファ個人?(個犬?)に敵意を示すわけではない。

こういったユニークな犬達を見ていると、この映画がなぜか心がほっこりするわけがわかるような気がするのは、筆者だけだろうか。

『カールじいさんの空飛ぶ家』 に出てくる犬の名前その2、アルファ、そして犬軍団の犬達の名前

犬軍団の犬の名前は、しゃべる犬達がお互いを呼びあったり、チャールズ・マンツが紹介したりすることで解る。残念ながら全員の名前は解らない。

ダグや主な登場人物の何匹かを例外として、

犬軍団の犬たちの名前は、どうやら、ギリシャ文字のアルファベットの読み方の名前が基本のようだ。アルファ、ベータ、ガンマ、イプシロン、、、と続く、英語のエービーシーのようなものである。

リーダー格は1番目ということでアルファである。

チャールズ・マンツがカールじいさん達を招待して料理を出すシーンで、

イプシロンは今までで一番腕がいいシェフ」と言う。イプシロンは、料理番の犬の名前のようだ。この映画で名前が解る犬軍団の犬トップ5の一匹。

 

さて、筆者の考えだと、アルファなどは、もしかしたら、単なる記号という可能性があるかもしれない。

群れの1番目を、アルファベットの1番目のアルファと呼びことがあるそうで、

アルファ、ベータ、シータ、イプシロン、、、は、1番、2番、3番、4番、、、という記号の名前になるのだ。

記号の名前かもしれないという推測は、最後にダグが、「アルファ」と呼ばれるシーンがあるからだ。

カールじいさんの味方になったダグ。チャールズ・マンツと犬軍団VSカールじいさんとダグという戦いになり、

最後にダグは、犬軍団リーダーのアルファを身動きさせなくして、勝利する。その場面だ

先頭に立ってたアルファが、ダグの誘いで勢い余って、頭がちょうど舵取りの間に入ってしまった。そのときに、ダグは、タイミングよく”犬治療用のエリザベスカラー”を、アルファの首にはめてしまう。

狭いすきまの先に出たアルファは、エリザベスカラーが大きくて、頭が抜けなくなってしまう。

とてもディズニーらしい子供受けしそうな面白い場面だが、更に面白いのが、犬軍団の犬達がアルファを見て大笑いすることだ。

犬達の間では、この”エリザベスカラー”をはめられることは、とても恥ずかしいこと!となのだそう。これを見て、筆者もウームと考えてしまった。ペットの犬や猫が怪我をした時に獣医に連れていくと、よくこのエリザベスカラーをはめられる。口で傷口を舐めないようにするためだ。しかし筆者の体験では、ある獣医は違った。状況は複雑だったのだが省く。状況をみた獣医は、はめていたエリザベスカラーがペットにとって一番のストレスだと言ったのだ。その時筆者は、ペットの気持ちがわからず悪いことをしたと思ったのだった。

犬の気持ちがわかるというわけではないが、

とにかく、エリザベスカラーをはめられたアルファは、とても恥ずかしい姿になった。リーダーの威厳は一気に落ちた訳である。

リーダーのアルファを大笑いするシーンは、人のように笑う犬にやっぱりコメディだと、思わずにんまりさせてくれるシーンだ。

このように、この映画の主人公は実は犬達と思わせる犬のエピソードが満載の映画である。

カールじいさん達がチャールズ・マンツに勝てるかと、ハラハラしながら見ている視聴者の緊張をそぐという声で、賛否両論のようであるが、みなさんはどう見るだろうか。

 

『カールじいさんの空飛ぶ家』 のしゃべる犬”ダグ”の新しいご主人様と怪鳥ケヴィンの子ども達

ダグは犬軍団の中の落ちこぼれ、ということになっている。

カールじいさんは、亡き妻エリーとパラダイス・フォールへ冒険に行く約束をしていた。エリーはパラダイス・フォールの写真に家を描いて、そこに住む事を夢見ていた。

カールじいさんは、エリーとの約束を果たそうと、エリーとの思い出の家をたくさんの風船で飛ばして持っていこうとする。それが冒険の始まりだ。

パラダイス・フォールは冒険家チャールズ・マンツが消息を絶ったと言われていた所だ。しかしチャールズ・マンツはまだ生きていて、まだ怪鳥を探していた。

だから犬軍団の中の4匹が、マンツから怪鳥探しの指令を受けて、探しにきていた。そこに、カールじいさんと少年ラッセルは出会わせたのだ。

つまり、ダグは、怪鳥を探しに来ていた4匹のうちの1匹。リーダーのアルファがダグに、「鼻がいいから一人(1匹?!)で探すように」と言ったらしい。

ダグはカールじいさんに話しかける。怪鳥ケヴィンに手を焼いているカールじいさんの声を聴いて、「大丈夫ですか?」と話しかけたのだ。

ダグの”人の好さ”、というか”犬の好さ?”がわかるだろう。

ダグはフレンドリーで、優しい性格なのだ。

また、この言葉使いでもわかるように、ダグは丁寧な言葉使いをするのが、この後述べる他の犬との違いだろう。

 

ところで、鳥の「ケヴィン」という名前だが、これはラッセルが付けた名前である。

カールじいさんと一緒に来た少年ラッセル。鳥に、たまたま持っていたチョコレートをあげた。鳥にチョコをあげることの賛否は置いといて! 鳥のケヴィンはチョコが気に入った。

大きな体の怪鳥は、ラッセルの体を持ち上げて遊んだりして、それを面白がるラッセルに、なついてしまった。

ところでダグはというと、ケヴィンを見てチャールズ・マンツが探している怪鳥を見つけた、と喜ぶ。

チャールズ・マンツのところへ怪鳥を連れていこうとするが、

でも、お人よしのダグは、ケヴィンに

「お願い。捕虜になって」

と丁寧に頼むばかり。ラッセルに付いていってしまうケヴィン。

ダグは何回も頼みながら、結局、カールじいさんの一行の仲間になってしまう。

無理に連れていくなんてできない優しいダグなのである。

 

ところで、ケヴィンは実はメスで、離れた所に巣があり、そこから子ども達(小鳥達!)の鳴き声が聞こえてくる。

ダグはいったんアルファと首輪で通信して「鳥を捕まえた」と報告する。

しかしケヴィンが巣に戻ったところに現れたアルファから、「鳥はどこだ?」と聞かれてた。ダグは傑作で、とぼけた答えをする。

明日またきてくれれば、また捕まえておくよ

とぼけたのは、子どもがいるケヴィンをアルファに捕まえさせたくなかったからだろう。なんとも、心優しいダグである。

 

後半でケヴィンは、チャールズ・マンツの飛行船の檻に閉じ込められる。ダグは、助け出そうとするカールじいさんを手伝って、ケヴィンを逃がすのだ。

ダグのご主人様は、チャールズ・マンツだった。しかし、ダグは、自分でご主人様を変えた!これが、この物語の面白い所だろう。

『カールじいさんの空飛ぶ家』しゃべる犬の名セリフ

筆者が感心するダグの名セリフは、まだある。ここでいう名セリフは、筆者の独断の感想から決めているものである。

 

カールじいさん達の一行に加わったダグだが、

とっておきの名セリフを、カールじいさんに向って言う。

会ったばかりだけど、大好き! ご主人様と呼びたいくらい!」

好意をちゃんと言葉に出して言う事、それが信頼しあえる関係になる1歩だと教えてくれる。言葉に出して伝えることが大切だと。

この言葉は、明日から使いたい、いや、今からでも、機会があれば使いたいものだ。

 

カールじいさんは、最初のうちは、家をパラダイス・フォールに持って行くという自分の目的しか頭になかった。

だからカールじいさんはダグに最初は、「お前のご主人様じゃない!」頑固に言い張っていた。

家を持って行く目的のため、ダグを「ダメ犬」よばわりもした。

それが、後半、拍手喝さいしたくなるどんでん返しの発言をするのだ。

『カールじいさんの空飛ぶ家』はしゃべる犬が主人公?

ダグがチャールズ・マンツに背いて、カールじいさんを助ける。

そんなところから、カールじいさんは頑固な考えを捨てて次第に心を開いくていく。

最後にはカールじいさんは、ダグに向って、自分がお前のご主人様だという。

悪役チャールズ・マンツをやっつけて、家路に付くカールじいさんは、ダグを新しい家族として連れていくのだ。

 

カールじいさんをご主人様にしたのは、ダグである。カールじいさんがダグの飼い主になろうとしたのではない。

本編も、つい人間のカールじいさんとラッセル、あるいはチャールズ・マンツを中心に進んでいるように思ってしまうが、この物語は犬無くしては進まない。

このように、『カールじいさんの空飛ぶ家』という映画の主人公は、もちろんカールじいさんなのだが、”ダグという犬も、もう一人の主人公”なのである。

ダグ無くしては、カールじいさんもマンツとの闘いに勝つことはできなかった。怪鳥ケヴィンをアドベンチャー号から救い出すことができなかった。犬軍団から逃れるのに、リーダーアルファをやっつけることができなかった。

なんといっても、最後には犬軍団のリーダーだった、威張っていたアルファを身動きさせなくして、

ダグは犬軍団の犬から、リーダーのように呼ばれる。

どうしてもダグという存在は必要なストーリーなのである。

 

蛇足だが、カールじいさんがダグに「自分がお前のご主人様だ」と言ったのは、ダグを手下にするつもりではない。

のちにスピンオフで、カールじいさんは「お前はわしのペット。そしてわしの一番の友達でもある」と名セリフを語っている。

もしかしたら、ダグは、前の飼い主のチャールズ・マンツ以外のご主人様が欲しかったのかもしれない。

『カールじいさんの空飛ぶ家』のスピンオフ『ダグの特別な日』ではダグはカールじいさんをご主人様に!

以上のように筆者は書いて、ここに後日談を記す。

スピンオフ『ダグの特別な日』という作品があった。ここに、ダグのご主人様がどうしてカールじいさんになったかが描かれていた。

ダグの誕生日を描いている5分のとても短い短編だ。

ダグはアルファに「一緒に鳥を探してもいい?」と聞く。

これもなるほど!と思う。なぜダグがアルファ達と分かれて鳥を探していたか、本編ではあいまいだったが、はっきりとアルファの特別な指令?!があったのだ。

ダグは誕生日だから”最高に幸せな一日になる!”と願い事をした。

誕生日という特別な日に、アルファから一人で探すという”特別な仕事”を言われて喜んだダグ。していたが、なぜか失敗ばかり。アルファがチャールズ・マンツに「ダグが邪魔ばかりする。あいつはダメ犬」と告げ口される。

ダグはご主人様チャールズ・マンツに失望されたと思って、去るのだ。かわいそうなシーンだ。

最悪な誕生日だ、つぶやくダグ。

とぼとぼと歩いていると、カールじいさん達に出会う。ダグは人間の声を聞いて「新しいご主人様だ」と大喜びする。

そして、”最高の誕生日になった!”と内心思うのである。

ダグの心の声で、最高や最悪と語られるこの物語。

5分間とはいえ、本編での疑問も吹っ飛び、よくできた感動作なのであった。

『カールじいさんの空飛ぶ家』の犬の ”あ!リスだ!”とは?

ダグは、最初の自己紹介をカールじいさんに向ってしゃべっている時に、突然、横を向いて

「リス!」

と言う。その後、何事もなかったように、元の自己紹介をしゃべり続ける。

この「あ、リス!」って何?と思う人が多いようだ。

あまりに突然に出てくる言葉で、しかも、横向いた先にリスがいるわけでもない。そう思うのも無理ない。

「あ、リス!」のセリフは、ダグはやはり犬なんだなあと思わせる、脚本家の遊びだろう。

人間の言葉で丁寧にしゃべっているダグは、人間のように一見、立派に思える。(物語が進むと、だんだんお人よし過ぎる性格が見えてきて、立派なだけではないのだが…)

犬は何かしている時に、すばしっこく動くものに気を取られてしまう。それは、動物として聴覚や視覚、嗅覚が敏感な犬の、本来の習性らしい。

アメリカの郊外の住宅地には、野生のリスがたくさんいて、公園、庭で犬がリスが格好の遊び相手でもあるようだ。

アメリカでは他に、人間でも、他のことにすぐ気を取られてしまう注意力散漫なことを、このリスという言葉を使ってユーモアで表現することもあるそうだ。

 

突然「リス!」としゃべるのは、ダグだけでない。

犬軍団の犬達。それは、鳥を探しにきていた3匹がしゃべっている時である。

アルファの声が甲高くて変だと、2匹がからかう。甲高い声は、アルファの首輪犬語翻訳機のワイヤーがゆるでしまっただけらしいが。

アルファは、二人に、自分のリーダーの座を狙っているのかと怒る。

そんな気が抜けそうもない話の最中、突然「リス!」と横を向く。

ことらもダグと同様に、やはり犬だなあ、と思わせる脚本だ。

 

なんとほほえましい犬達!

と筆者は思わずにんまりしてしまう場面なのだ。

『カールじいさんの空飛ぶ家』の犬の犬種はなに?犬が出てくるディズニー映画のオススメ

『カールじいさんの空飛ぶ家』に出てくる犬の犬種

ダグ(主人公の犬)・・・・・・犬種:ゴールデンレトリバー
・アルファ(犬軍団のリーダー)・犬種:ドーベルマン

・ベータ(犬軍団の一匹)・・・・犬種:ロットワイラー
・ガンマ(犬軍団の一匹)・・・・犬種:ブルドッグ

ゴールデン・レトリバーとも表示される犬種はとても人気なので筆者も知っていた。しかし、ダグがそうだとは、調べてみて知った。

この犬種は、穏やかで、社交的だそうだ。人と一緒にいるのも好きで、子どもとも仲良くなれるらしい。

ダグはカールじいさんやラッセルには友好的すぎるくらいな態度だった。ぴったりの犬種だったわけである。

しかし、ダグの姿は、ゴールデンレトリバーにしては体が短い、ずんぐりとしていると筆者は思う。実際のゴルデンレトルバーは、もっと長い体で顔も少し長めの印象がある、そう思うのは筆者だけだろうか。

ピクサーは、とても魅力あるキャラクターを作るが、ダグをかわいらしい姿にデフォルメしたようだ。

アルファのドーベルマンも、手下のブルドッグも、犬の姿としてはけっこうリアルなのに、ダグだけ可愛いのである。

 

犬軍団の数も正確には数え切れないし、目立っていた4匹しか犬種は判別できない。役者で言えば、その他大勢の犬達。

しかし、『カールじいさんの空飛ぶ家』という映画には、たくさんの犬が出てきて、犬好きにはたまらない映画だろう。

犬が出てくるディズニー映画、オススメ

元々ディズニーには、ミッキーマウスの愛犬としてブラッドハウンド犬のプルートがいる。ミッキーの仲間には、ダックスフント犬のグーフィーもいる。

ディズニー映画で出演が一番多いのは100を超えるプルート。”プルート”の短編シリーズが数多くあるが、オススメはアカデミー賞をとった映画『プルートのなやみ』である。

犬関連のディズニー映画で、筆者の一押しは少し古いが、

『101匹わんちゃん』だ。

ダルメシアンというブチがある犬種が主人公で、カップルの2匹の名前はポンゴ&パディータ”という。

また、『リトル・マーメイド』には、エリック王子の愛犬マックスが登場する。エリック王子は、人間になったアリエルと海で出会った人魚が同じだと解らなかったが、マックスは嗅覚?でアリエルのことがわかるのだ。『リトル・マーメード』はマックスが主人公の映画ではないが、ディズニーは物語のヒントの大事なところに犬を使って、筆者もマックスと一緒にやきもきしたものである。犬種はオールド・イングリッシュ・シープドッグだそうだ。

 

『カールじいさんの空飛ぶ家』スピンオフは犬がホントの主人公!

『カールじいさんの空飛ぶ家』には、『ダグの日常』というスピンオフのドラマがある。

ダグがカールじいさんと二人で暮らす。その楽しいエピソードを描いたのが『ダグの日常』(全5話)だ。短編全5話で、Disney+で2021年9月10日から配信された。

このドラマは、題名の通り犬のダグが主人公である。

 

初回、ダグとカールじいさんの二人(一人と1匹)が一緒に住む家探しから、ドラマは始まる。

ダグは相変わらず犬語翻訳機の首輪を付けていて、カールじいさんとしゃべっている。そのやり取りが面白い。

ダグは、庭で遊んでいては、リスを追いかけたり、逆にやっつけられたりする。ダグの話題のセリフ「あ、リス!」が連発される楽しいコメディドラマである。

 

一日の始まり、ダグは家から犬用のドアで庭に出る。遊び始めると夢中になって、つい、カールじいさんに禁止されてることをやってしまう。犬の習性の穴掘り、花壇荒らし・・・

カールじいさんが見張っていてくれと頼んだ鳥の巣箱。ダグは、思い付きで鳥に餌をやりたい一心で夢中になるあまり、庭全体をめちゃくちゃにしてしまったり。

カールじいさんが帰ると、ダグは誇らしげに「見張ってました」などと嬉しそうに報告する。

カールじいさんは、めちゃくちゃな庭やダグがやらかした事を見て、深いため息をつく。これがいつものパターン。

しかし、カールじいさんは、いつも「お前はいい子だ」と、名セリフを言って二人の一日が終わる。

ダグは良かれと思ってやったことだし、いつもカールじいさんの事を想ってくれているダグ。

本編『『カールじいさんの空飛ぶ家』でカールじいさんは学んだ。庭より物より、ダグという存在が大事なのだと。

お前はいい子だ」で二人が家に入るこのシーンが、筆者は大好きだ。

 

実は、『カールじいさんの空飛ぶ家』の終盤でも、この名セリフがある。

カールじいさんがチャールズ・マンツの難から逃れて”家”にいったん戻り、もう一度空に昇った時、隠れていたダグが出てきて言う「あなたが好きなので(この家に)隠れていました」。

これを聞いたカールじいさんは、大喜びして「お前はわしの犬で、わしはお前のご主人様だ」と、ダグを大歓迎するのである。

このシーンでは終わりではないけれど、ここで終わってもいいくらいの感動シーンだと、筆者は思うのである。

『カールじいさんの空飛ぶ家』の犬のアルファと犬軍団のその後

『カールじいさんの空飛ぶ家』のスピンオフには他に『カールじいさんのデート』(2023年公開)がある。

その中で、チャールズ・マンツの犬軍団の犬達の”その後”が、セリフで語られている。

カールじいさんは、チャールズ・マンツに勝利して、主が不在となったマンツの飛行船アドベンチャー号で、家路に付く。その時、アルファ他おおぜいの犬軍団の犬達も乗せたまま!帰るのである。

 

『ダグの日常』という短編ドラマで、ダグがカールじいさんの家族として「カールとダグ」のプレートを下げて、一緒に暮らしている様子は解る。

では、あの大勢の犬達はどうしたのだろう?飛行船に乗せて連れ帰った犬達のことである。

それが解るのが『カールじいさんのデート』という短編だ。

カールじいさんとダグが部屋にいるところに電話がかかってくる。

犬の仲介をしてくれた女性らしい。カールじいさんは答えて言う。

「シニアセンターが引き取ってくれるんですか、マンツの犬を全員。そりゃありがたい!」

犬軍団の犬たちは悪者ではなかった。

チャールズ・マンツの命令で、カールじいさん達と戦っただけなのである。

これからはシニア・センターで、ドック・セラピーにでも?役立ってくれるのだろう。

犬好きでなくとも、カールじいさん一人ではあれだけの犬を世話できないと心配しただろう。飼い主が見つかり、犬達も安心できるところで暮らせそうだ。ほっと一安心である。

 

このエピソードは、『カールじいさんのデート』の話題には特に重要なわけではない。

ついでに書くと、

その電話で、ダグは電話口で、かつてアルファだった犬としゃべる。

お互いの様子を聞きあっている時に、

ダグが「アルファ」と呼び掛ける。

アルファは「今はお前がアルファ、覚えておけ。俺はベータ」という。

この記事の犬の名前の部分で書いたように、

犬軍団のトップ交代があったのを、ダグは忘れていた。

ダグがアルファになり、アルファが次のベータになった。ということは、次の犬の名前も変わったの?次の次も?ところでダグって犬軍団の中で何番目だった?

疑問はわくが、もう軍団は必要ないのだ。どうでもいいことだろう。

『カールじいさんの空飛ぶ家』の犬の声優は?カールじいさんの声優は?

『カールじいさんの空飛ぶ家』という映画は、声優でも話題になった。

ダグの声優は?

ダグの声は、なんとボブ・ピーターソン(Bob Peterson)という共同監督が務めたそうである。ボブは、スピンオフでは監督である。

それも同じボブが、アルファの声も担当している。

アルファは、翻訳機の不具合で甲高い声だったり低音だったりした。つまりボブ・ピーターソンは、一人3役こなしたことになる。

これはぜひ原語の英語版、つまり字幕版でこの映画を見直してみたいものだ(聞き直してみたい?!)

 

日本語吹き替え版では、ダグは丁寧な言葉を使ってしゃべるのも多い。丁寧とは、「ですね」「ました」など。

ダグ日本語の声は、松本保典という声優・俳優・ナレーターが担当している。

ダグの声が聞きやすいのは丁寧な言葉のおかげかと思ったら、なんとこの松本は、国民的アニメで活躍していて、聞いたことがある声だったからのようだ。

松本保典の出演は数え切れないが、代表的なのは、

『サザエさん』で、波平の甥ノリスケ
『ドラえもん』で、のび太のパパ

これを知って「どおりで!」と、ぽんと膝を打って納得してしまった筆者なのである。

 

アルファの日本語吹き替え版では、ダグとは違う大塚芳忠という声優が担当している。これが原語版と違う所だ。

大塚はディズニー映画では、カーズ2やチキン・リトル他いくつもの主演経験がある。

 

カールじいさんの声優は?エリーの声優も

さて、もう一人の主人公のカールじいさんの声優についても話題になった。こちらの話題は少し悲しい。

『カールじいさんの空飛ぶ家(現代”Up”』は2009年に公開された。カールじいさん、こと、カール・フレドリクセンは78歳の設定、なかなかの高齢だ。

ちなみに、カールの妻はエリー・フレドリクセンで、声優がエリーという愛称でも呼ばれるエリザベス・ドクターが担当したのが面白い。日本吹き替え版での声の担当は松元環季である。

カールの声を担当したのは、カールじいさんと同じく高齢の声優・俳優のエドワード・アズナー(Ed Asner)。彼は2021年に91歳で亡くなっている。しかし、スピンオフの『ダグの日常』、2023年公開の『カールじいさんのデート』、いずれも収録は済ませていた。

日本語吹き替え版も、似たような形になった。

カール・フレドリクセン担当の声優、飯塚昭三も、2023年89歳で亡くなった。飯塚も、アズナー同じように、本編『カールじいさんの空飛び家』と、スピンオフ『ダグの日常』『カールじいさんのデート』すべて、収録を終えていた。

犬たちと共に、本当に味のある声で楽しませてくれたエドワード・アズナー、そして、飯塚昭三。頑固だったり不機嫌だったりしたカールじいさん、そしてダグと新しい冒険の人生を歩み始めたユーモアもあるカールじいさん。コメディでもあるこの映画でのアズナー、飯塚、彼らの声を、時には笑い声をあげながら楽しむのが、二人への一番良い追悼だと、筆者は思っている。

コメント

タイトルとURLをコピーしました