『美女と野獣』2種類の実写版2014年版2017年とは?歴代のベルとは?

「『美女と野獣』実写版には2種類あるの?」という口コミがあったので調べてみました。

2種類とは、2017年のディズニーの『美女と野獣』実写版と、2014年のフランス映画『美女と野獣』のことのようです。どう違うのでしょうか?

「ベルって、エマ・ワトソンじゃない?」という、ちょっと不思議な口コミも観ました。

2014年のベルと2017年のベル。

更にたくさんの歴代のベルについて、探っていきます。

『美女と野獣』2種類の実写版とは?フランス2014年版ディズニー2017年版|ベルはエマ・ワトソンじゃない?

2種類の実写映画『美女と野獣』とは、ディズニー映画2017年『美女と野獣』実写版と、フランスの映画『美女と野獣』。

「ベル役ってエマ・ワトソンじゃない?」という疑問は、調べてみると、

エマ・ワトソン出演ディズニー映画とは違う作品でした。

同名の『美女と野獣』の映画のことだったんですね。

これらには、元になる物語がありました。

1740年に書かれた数百ページにおよぶフランスの物語「美女と野獣」です。

説話をまとめたといわれるこの本は、1756年に、僅か30ページほどの短縮版も出版されました。

この物語を元にして、多くの『美女と野獣』の映画がうまれた訳です。

2017年版のディズニー映画『美女と野獣』実写版は、1991年のディズニーアニメのリメイク作品。

物語の元としたのは、1756年の「美女と野獣」という30ページほどの短縮版の方のようです。

ディズニー映画にありがちですが、ディズニーでは特に原作と言う発表はしていません。

アニメ版・実写版とも、原作「美女と野獣」にヒントを得た作品で、ディズニー独自の登場人物の設定をしています。

ベルの本好きな設定や、周りの評価を気にしない芯の強い女性像等の設定は、原作にはないのです。

一方、2014年版フランス映画『美女と野獣』は、数百ページの方の「美女と野獣」1740年を原作にしているようで、ベルの性格が違った設定です。

『美女と野獣』2種類の実写版2014年版2017年版|ミュージカルとガストン・変身した召使はディズニーオリジナル

ディズニー映画とフランス映画、2つの『美女と野獣』実写版。

比べてみると、全く違う作品という印象を受けます。

フランス版が、ディズニー映画と大きく違うところは、

「なぜ王子が野獣になってしまったのか」に焦点が当てているところでしょうか。

心の動きを繊細に描いています。

この他にも、2014年版にはガストンが登場しません。家具に変身した召使たちも出てきません。これらはディズニーのオリジナルだからです。

また、2014年版には、ミュージカルの部分は一切ありません。

2014年フランス版は、少しシリアスで、映像も全体的に暗く重厚に作られています。

『美女と野獣』2種類の実写版2014年版2017年版|圧倒的な映像美の2014年フランス版作品

驚くのは、2014年フランス版『美女と野獣』の圧倒的な映像美です。

監督クリストフ・ガンズが、大のジブリファンだそうで、影響を受けているのかもしれません。

ベルのドレスの色も、ベルの心情の変化に合わせて、シーンで変わります。

アイボリー、青、緑、赤と変化していき、それだけでもうっとりします。

使われている音楽も重厚で素晴らしく、作品中どこを切り取っても、絵葉書のような美しさです。

美の意識が高いフランスという国柄も現れていると思います。

あまりにも映像が美しく、見ていて時が経つのを忘れてしまうほどです。

余談ですが、野獣がかなりイケメンです。

王子役は、ヴァンサン・カッセルという俳優が務めていました。

人間の時よりも野獣の時の方が好きなくらい素敵です。

ディズニーの実写版も「野獣の顔がイケメン」という口コミを見ますが、

顔に関して言えば、ディズニー版より断然、2014年フランス版の方が、私は好みです(笑)。

2014年フランス版はデイズニー作品とは別の物語を見せてくれるので、別の作品と思ってみてほしいと思いました。

2017年デイズニー版が子供向けならば、2014年フランス製作版は大人向けに作られた作品だと思います。

『美女と野獣』2種類の実写版|2014年版2017年版以外にも歴代のベルが?

2014年のベルがエマ・ワトソンじゃない『美女と野獣』がありましたので、

更に探ってみると、いくつもの『美女と野獣』が制作されていました。

映画作品の歴代のベル役
・1946年 フランス ・・・・・・・・・ベル役 ジョゼット・デイ
・1975年 アメリカ ・・・・・・・・・ベル役 トリッシュ・ヴァン・デヴァー
(参考:1991年 アメリカ(ディズニーアニメ)ベル役(声) ペイジ・オハラ)
・2009年 オーストラリア ・・・・・・ベル役 エステラ・ウォーレン
・2014年 フランス ・・・・・・・・・ベル役 レア・セドゥ
・2017年 アメリカ(ディズニー実写)・ベル役 エマ・ワトソン

エマ・ワトソンじゃないベルがこんなにいるなんて! 全く知らなかったので驚きました(笑)

さて、歴代のベルの中で、特に、2014年版のレア・セドゥと、2017年のエマ・ワトソン。

これが2種類の『美女と野獣』と言われてますが、

公開された年が近いため、何かと比較されるためのようです。

フランス版2014年のベル役レア・セドゥは、美しい女優です。

このベルは、大人になり切っていない少女の設定です。

ディズニーのベルとはだいぶ違う設定ですね。

また、野獣との愛で、父親から親離れしていく少女の成長の過程が描かれています。

嫁いでから大人になるという設定は、現代の感覚では理解が難しいところがあるかもしれないと、思ってしまいました。

一覧に紹介したのは映画作品ですが、『美女と野獣』は他に、テレビ作品や、舞台のオペラ・バレエ・ミュージカルなど数多く、製作発表されてきました。

その中で、ディズニーが作ったポット夫人の歌として知られる歌「美女と野獣」は、

セリーヌ・ディオンがエンディングで歌い、世界的に有名になったのはすごいことですね。

『美女と野獣』2種類の実写版2014年版2017年版|ベルに名前は無かった?原作を探る

原作は、1740年のガブリエル=シュザンヌ・ド・ヴィルヌーヴ(ヴィルヌーヴ夫人)が書いた「美女と野獣」という本で、数百ページもの大作。

人間と野獣の結婚を、異類婚姻というそうです。これだけでも十分な話ですが、

この古い物語では、王家で妖精に託された王子が野獣になってしまったり、商人であるベルの父親が倒産して、ベルはママ姉にいじめられたりしています。

時代的に昔話ではありますが、特に野獣の物語は、呪いをかけられて野獣になってしまうなどファンタジー感が強いですね。なかなか理解しにくい設定もあるようです。

そういったためか、野獣部分がかなり省かれた短縮版(30ページほど)がに1756年に発表されて、こちらが普及しているようです。

作者はやはりフランスで、ジャンヌ=マリー・ルプランス・ド・ボーモン(ボーモン夫人)版として知られています。(Amazon  kindleで配信・2024年現在)。

さて、この物語のヒロインですが、実は、名前はありませんでした。

フランス語の「美しい娘」という言葉が、「ベル」という発音です。

『美女と野獣』という題名も、フランス語では、

『 La Belle et la Bête』、美女がベルと書かれていますね。

ディズニー作品で、野獣が単に、「娘」と呼ぶシーンがありますね。

私は、野獣はシャイな性格だから照れていてこう呼んだのかと思っていました。

が、こういった背景があったと解って、妙に納得したことを覚えています(苦笑)。

原作を知ると、また新しい見方ができますね。

『美女と野獣』2種類の実写版【まとめ】2014年フランス版2017年ディズニー版ほか見比べ

2種類の実写版『美女と野獣』とは、
  2014年フランス版『美女と野獣』
  2017年ディズニー版『美女と野獣』

・2017年ディズニー『美女と野獣』実写版は、エマ・ワトソンがベル役。

・ミュージカルで、家具に変身した召使とガストンが出てくるのは、ディズニーオリジナル。

・2014年フランス映画『美女と野獣』のベル役は、レア・セドゥ。どうして野獣になったのか等、原作に忠実。豪華な映像美が見事。

・他にも「ベル役がエマ・ワトソンじゃない」多くの『美女と野獣』映画作品が制作されている。

・原作は、1700年のフランスの物語。

2017年版では、日本では『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー役で知られるエマ・ワトソンが、ベル役を演じています。

2014年フランス版をまだ見ていない方には、こちらもおススメです。

重厚なストーリーと音楽、圧倒的な映像美に心揺さぶられることと思います。

原作の物語と映画を比べると、また楽しみが増えますね。

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