『美女と野獣』実写版の吹き替えひどい?アニメ版と比較|歌の違いとポット夫人、ベル、野獣の声優

1991年に公開されたアニメ『美女と野獣』は、実写化されたのはエマ・ワトソンがベルを演じた2017年公開のもの。

その実写版の「日本語吹き替えがひどい」

という声が聞かれますが、はたして本当なのでしょうか。

・実写版は、アニメ版と歌が違う?
・「美女と野獣」の歌を歌っているポット夫人の声が違う?

・ベル役・昆夏美さんの評判が?
・野獣の声がイメージと違ってる?

について調査していきたいと思います。

『美女と野獣』実写版の吹き替えひどい?アニメ版と歌が違う?

日本語吹き替えがひどいと噂のある実写版。

アニメ版と歌が違うというのは、どういうことでしょう?

実写『美女と野獣』の映画は幾つかあり、2014年フランス映画もあります。

今回アニメ版と比べるのは、2017年に公開されたディズニー映画実写版で、日本語吹き替えについてみていきます。

アニメ版と実写版の、歌という点を比べてみると、

実写版では、アニメ版より、歌の数が多いですね。新しい歌が追加されています。

実写版は、アニメ版と歌が違う?ポット夫人の歌

新しい歌という訳ではないのに、ポット夫人の歌として有名な映画と同名の「美女と野獣」。

日本語吹き替え版の、アニメ版と実写版は、歌詞が違うのが、すぐ解ります。

【アニメ版】の宇都題名は「愛の芽生え」といい、

歌い始めは、

「すばらしいものがたり・・・」。

優しく愛が始まっていく様子を、

「愛の扉」が開くという言葉で歌っています。

これに対して、【実写版】の歌詞は、

「季節は今、移り行き・・・」と始まり、

2人が「歩みより」そして「愛が育つ」という歌詞です。

アニメ版の優しい雰囲気から、実写版では、具体的な感じを受けます。

歌詞1番2番の最後は、

アニメ版では「愛の扉」だったのが、

実写版では、英語のまま「Beauty and the Beast」の日本語歌詞になっています。

アニメ版の日本語吹き替え歌詞で覚えていたら、実写版の歌詞は、少し違和感を覚えます。

日本語歌詞にかっこよく英語のフレーズが入ったのは、年代的に、グローバルになった21世紀だからでしょうね。

歌詞の違いは、年代的なせいばかりでなく、アニメ版と実写版で、ベルと野獣二人の関係が違うためかもしれませんね。

このダンスシーンの前に、二人が触れてドキドキするシーンがあるかないかでしょうか。

実写版は、アニメ版と歌が違う?ベルの歌

ところで、アニメ版と比べて実写版では違う!と分かる歌は、いくつもあります。

最初の、本屋への行きかえりに街を歩く時のベルの歌。

パン屋の主人にベルは本の話をしようとするけど、話題にのってもらえず、ため息をつき、歌い始まます。

曲名としては、街のみんなで歌う「朝の風景」の中です。

アニメ版では、ベルは本の内容について、”ああ、なんて素敵!王子様ってことに気付かない…”という歌詞だけを歌い、街で座ってまた、同じような歌詞を歌いますね。

この歌詞の王子様って、私は、野獣とのことをにおわせている!とウキウキしました。

この歌詞は、けっこう大事な伏線になっていると、私は思ったのでした。

これが実写版では、この部分のベルの歌詞がたくさんで、王子様と気づかないという内容は埋もれてしまって目立たなかったです。

伏線なら目立たなくてよいのですが、アニメ版でウキウキした分、少し残念な気持ちになりました。

この後の歌「ベルの独り言」に続きます。

実写版はアニメ版と、歌が違う?ガストンの歌

ガストンがベルに結婚を申し込み、断られてがっくりと座っている酒場のシーンです。

彼を慕っているル・フゥが、ガストンを励ますために歌うのが「強いぞ!ガストン」という歌。

アニメ版の歌詞は、最初から最後まで、強いぞ!と繰り返すので、とても分かりやすい歌詞になっていました。

これが実写版では、ガストンの好さをいろいろと言い回しを変えて歌っていて、歌の長さも長いです。

アニメ版では、ル・フゥが歌いだして終わるまで短いです。

ガストンが落ち込んでいた、という話の流れで次のエピソードに、楽につながりました。

例えば、この歌が終わった直後、ガストンはル・フゥに、元気が出たとお礼を言います。

そして、こんないい奴「どうして女性がほっとくのか」という流れ。

実写版では、ル・フゥが歌い始めるけれど、歌が長すぎる!

歌が終わるころ、私は、ガストンがどうしたのかなど忘れて、歌を聞いてしまってました。

だから、直後のル・フゥへのお礼や、流れが理解しずらかったと思っています。

このような、歌が多すぎてストーリーが追えばい。残念という口コミは仕方ないと思ってしまうのです。

『美女と野獣』実写版の吹き替えひどい?アニメ版とポット夫人の歌と声が違う

ポット夫人の声も、アニメ版と実写版では、ぜんぜん違う印象のようです。

アカデミー賞受賞作「美女と野獣」の映画と同名の歌を歌うポット夫人は、物語の進行に大事な脇役です。

アニメ版のポット夫人の声(アンジェラ・ランズベリー)を、日本では、 福田公子が担当しました。

ハスキーな落ち着いた声のポット夫人でした。

福田公子は、1932年生まれなので、アニメ版公開時1991年では59歳。

もうベテランの声優・女優になっていたようです。

ディズニー作品出演では、あの歌で定評があるジュリー・アンドリュースの歌の吹き替えをしていました。『メリー・ポピンズ』の主役の歌です。

他に、『ムーラン』、2023年『ウイッシュ』等。他に、実績は多数ありました。

歌手・声優・女優と幅広い活躍をしていた福田公子のポット夫人ということです。

どおりで、アニメ版のポット夫人は風格があったのです!

少ししゃがれた声が印象的で、重厚感があって、私もとても好きです。

でも、そのポット夫人の歌は、別の歌手が担当していました。

歌手のポプラです。

ダンスシーンの「愛の芽生え」という歌は、目立つ歌ですが、セリフとは違う人なんて!

びっくりです。全然、区別がつかなかったです。

「愛の芽生え」はベルと野獣のダンスシーンをそっとも見守る形の歌なので、もともと大声の歌ではあいですが。

ポプラも、ハスキーで味のある歌声でした。

彼女は、歌手で、さまざまな作品に出演しています。

ちなみに、『美女と野獣』アニメ版には続編がありますが、やはり歌はポプラが担当。

対して、実写版の日本語吹き替えをみてみましょう。

ポット夫人の声の担当は、ミュージカル女優で人気歌手の岩崎宏美です。

歌も岩崎宏美が歌っています。

彼女のポット夫人は、きれいな声で演じているので、アニメ版より若い女性に思えますね。

実写版の歌が違う!という評判は、このポット夫人の声の印象が、アニメ版とまったく印象が違うというところにあるのかもしれませんね。

メイド頭のポット夫人なので、若すぎるメイド頭とおもわれたのかも!?

でも、岩崎宏美はもともと歌唱力が評価されている歌手です。

歌は抜群でしたよね。

実写版のダンスシーンが、アニメ版の時と設定が少し異なっていて、初めてベルと野獣が手を取るシーンになっています。

アニメ版のポット夫人は、二人の行方を燭台と時計の執事たちと一緒に、遠巻きに見ていた感じ。

実写版では、もっと積極的に二人を後押ししている元気の良さのようなものを感じました。

そんな設定の違いが、アニメと比べると違和感を覚えるという人も多かったかもしれませんね。

どちらにせよ、歌が違うという意見があるのは、アニメ版の大ファンなあまり、アニメ版が好き過ぎるあまりに、比べてしまったためのようです。

『美女と野獣』実写版の吹き替えひどい?ベル役昆夏美の評判

『美女と野獣』実写版で、ベル役の日本語吹き替えを担当したのは、昆夏美さんです。

吹き替えを担当した主な声優陣
・昆夏美:ベル(エマ・ワトソン)
・山崎育三郎:野獣(ダン・スティーヴンス)
・吉原光夫:ガストン(ルーク・エヴァンズ)
・成河:ルミエール(ユアン・マクレガー)
・小倉久寛:コグスワース(イアン・マッケラン)
・岩崎宏美:ポット夫人(エマ・トンプソン)

実写版での昆夏美さんの評判を調べると、アニメ版と比べると、声のハリが弱く、声量のなさが気になるという声が見受けられます。

昆夏美は、1970台生まれなので、『美女と野獣』実写版公開当時の昆夏美は、アニメ版の伊藤絵里より、少々若い実年齢のようです。

そんな昆夏美は、『美女と野獣』ほかの歌を、YouTubeで配信もしています。

役者としては、子役時代から主演。「ロミオとジュリエット」のジュリエット役として華々しくメジャーデビューを果たしています。

数々のミュージカル・歌手としても活躍しています。

そんな彼女のファンも多くようです。

昆夏美のベル役を絶賛しているコメントも、SNSで多くて良かったですね。

少数ながらそんな意見がありましたが、彼女の歌唱力や演技力は本物だといえます。

ベルの衣装を着て山崎育三郎さんとテレビに出演していましたが、そのときに披露したデュエット曲は素晴らしく、「愛」を感じることができました!

実写版ベルの歌が、”いつもと同じで退屈。もっと広い世界を見たい”というこの実写版ならではのベルです。

草原へ駆けて行き、「ベルの独り言」を歌った昆夏美さんです。

若い声が山並みに響いているようで、素敵でしたね。

『美女と野獣』実写版の吹き替えひどい?野獣の声イメージ

実写版の野獣の声を演じているのは、山崎育三郎さんです。

アニメ版では山寺宏一さんですが、声の太さやトーンの違いから実写版に違和感を覚えた人も多いと思います。

確かに、野獣としてのイメージで考えれば、山崎育三郎さんの声はどこか優しげでトーンも高めですね。

山崎さんファンとしては、山崎育三郎さんのイメージそのもので良かった!という感じで素敵なのですけれど。

野獣(CGの顔)と、ダン・スティーヴンス(王子・野獣)を比べるという勝負。

比べると、こちらでも声のトーンや表現の仕方に違いを感じます。

ダン・スティーヴンスに甘さはなく、野獣をイメージするように声も低め。

ただし、どちらも、それぞれの魅力あふれる声には間違いないでしょう。

山崎育三郎さんはミュージカル界の王子・貴公子と呼ばれ、その甘い声が魅力です。

野獣となった悲しみやベルへの愛情、そして野獣本来の優しさなどを見事に表現していますね。

個人的にはアニメ版の野獣が大好きなので、ついつい比べがちになってしまい実写版の野獣の声は頼りない、と感じてしまいます。

アニメ版を愛する人にとっては、双方を比べてしまうあまり、この吹き替えはひどいと思ってしまうのでしょう。

『美女と野獣』実写版の吹き替えひどい?まとめ

今回は、『美女と野獣』実写版吹き替えとアニメ版の比較や、声優・キャストの評判にフォーカスしてみました。

・実写版日本語吹き替えとアニメ版日本語吹き替えでは、歌の歌詞が違う!アニメ版をアレンジ!
・ベル役・昆夏美さんの評判は声量に弱さを感じるが歌唱力と表現力に評価!
・実写版、野獣の声は野獣の持つ野蛮で荒々しいイメージとはちょっと違うけれど野獣の気持ちを見事に表現!

という結果でした。

アニメ版と実写版の吹き替えに大きな違いはないものの、歌詞に違和感があったり声優さんの違いもあったりと、イメージと違うと思ったところは多かったと感じられました。

また、アニメ版が大好きなあまり、実写版吹き替えとの差に「吹き替えひどくない?」と思っている方も多いと思います。

かくいう私もそのひとりでしたが、実写版吹き替えを観て涙したのも事実ですし、ともに素晴らしい作品には変わりありません。

愛するということはどういうこと?の答えを教えてくれる『美女と野獣』。

アニメ版・実写版吹き替えの、それぞれの魅力を感じながら改めて観直すのもいいですね!

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