ディズニー&ピクサーの『トイ・ストーリー3』は、2011年米アカデミー賞にて「長編アニメーション賞」と「主題歌賞」の2部門を受賞しました。
多くの人々から愛される人気作です。
シリーズの中でも屈指の人気を誇る今作だが、いくつかの場面である日本の人気キャラクターが登場します。
そのキャラクターというのが、スタジオジブリ作品『となりのトトロ』の、あのトトロです。
なぜトトロが登場したか探りたいと思います。
宮崎駿が許可したという真実と、登場シーン、ぬいぐるみで登場する理由、海外の反応について、調査しました。
『トイ・ストーリー』トトロがなぜ出演?宮崎駿の許可とピクサー監督ジョン・ラセター
『トイ・ストーリー3』でトトロが出演したのはなぜなのでしょうか。
公開当初行われた会見にて、『トイ・ストーリー3』のプロデューサーであるダーラ・K・アンダーソンは、
「ピクサーとスタジオジブリは長年の友情で結ばれています。
宮崎監督に相談したところ、おもちゃとして出演させることに、快諾をいただきました。
(トトロの登場は)宮崎監督へのオマージュです」
と述べていました。
つまりピクサーがトトロを出演させたのは、長年交友があったスタジオジブリの宮崎駿監督へのオマージュ、尊敬だったのです。
許可をもらえるほどの交友関係があったのですね。
具体的にどのようなものだったのでしょうか。
はじまりはスタジオジブリだったそうです。
1987年、『となりのトトロ』を製作中だった宮崎駿は、ある監督と初対面を果たしました。
それが、『トイ・ストーリー3』の監督ジョン・ラセター。
ジョンは、猫バスの絵を見て強い衝撃を受けたそうです。
猫がバスになっている光景に戸惑っているジョンに、宮崎駿は猫バスと全く同じ表情で笑いかけました。
宮崎駿曰く、「彼の作品」=「彼自身」だそうです。
監督としての宮崎駿の考え方に感銘を受けたジョン・ラセターは、ますます彼を敬愛するようになったそうです。
それ以来、ジョン・ラセターは来日するたびに、スタジオジブリや三鷹の森ジブリ美術館を訪れています。
このように、トトロが登場した理由は、ピクサーと、スタジオジブリの長年の交友があったのです。
『トイ・ストーリー』トトロがなぜ出演?|ぬいぐるみの理由、登場シーンはどこ?
トトロは、『トイ・ストーリー3』のどこでどのシーンで登場するのでしょうか?
それは、ボニー・アンダーソンという女の子の家です。
トトロはその中で、ボニーの”ぬいぐるみ”として登場します。
作中、カウボーイ人形ウッディが、ボニーの家に迷い込むシーンがあり、そこで登場するのです。
ボニーのおもちゃなのが、宮崎駿の注文どおりですね。
トトロにセリフはありません。
セリフはないものの、見慣れたシルエットからその存在に気が付いた人も多いのではないでしょうか。
ボニーは、『トイ・ストーリー3』以降のトイ・ストーリー作品では、の少年アンディと同じポジション。
おもちゃを大切にする少年アンディは、第1作から、ウッディやバズたちの持ち主。
で、第3作で登場する女の子ボニーも、おもちゃを大切にする子で、ウッディたちの持ち主になるのです。
今のところ『トイ・ストーリー3』以外のトイ・ストーリー作品では、トトロの姿は確認できていません。
『トイ・ストーリー4』では、ウッディをはじめとする一部のおもちゃに飽きて遊ばなくなる様子が描かれました。
その様子を見ると、トトロぬいぐるみは手放されてしまったのでは?こんな考えもできますね。
何はともあれ、トトロが『トイ・ストーリー』の世界のどこかで、幸せに暮らしていると良いですね。
『トイ・ストーリー5』の公開も決定しているとのことなので、またどこかで登場するかもしれないので注意深く見てみたいです。
『トイ・ストーリー』トトロがなぜ出演?海外の反応は?
トトロの登場について海外の反応はどうだったのでしょうか?
ネットにみられたのは、
「すばらしい!」
「ハハハ!! いいね,面白い。敬意が感じられるし、私もまた観直してみようかな」
『トイ・ストーリー3』でトトロに出会えるなんてなかなか上手い事するじゃないか」
「これはアメリカでトトロのぬいぐるみを発売してくれる事を意味しているのだろうか?」
といった感じになります。
なかなか高評価ですね。
海外でのトトロの知名度はというと、そもそも、スタジオジブリはアメリカ全土に知れ渡るほど人気なのです。
そのなかでも『となりのトトロ』は絶大な人気を誇っているようです。
アメリカ人に人気のジブリグッズランキングを調べたところ、トップ10のうち6つがトトロのグッズでした。
大きな知名度を持つスタジオジブリのキャラで、なおかつ人気のトトロという事で、こんなカメオ出演の話題性は大きかったようですね。
『トイ・ストーリー』にトトロがなぜ出演?まとめ
『トイ・ストーリー』にトトロがなぜ出演するか?宮崎駿の許可はあったのか?登場シーンはどこか?海外の反応は?を調べてみました。
まとめると、
・トトロが登場した理由は、ピクサーの、スタジオジブリ宮崎駿に対する敬意を込めたオマージュ。
・ピクサーのジョン・ラセター監督とスタジオジブリの宮崎駿は、『となりのトトロ』製作頃から関わりがあった。
ジョン・ラセターは、宮崎駿の監督としての考え方に感銘を受けた。
・宮崎駿が「おもちゃとしてなら」と許可をしたので、トトロはぬいぐるみで登場。
・登場シーンは、ボビー・アンダーソンという女の子の家で、おもちゃ箱の近く。
・トトロの登場は海外でも高評価。海外では、スタジオジブリの知名度は絶大で、特にトトロは大人気。
いかがでしょうか。
『トイ・ストーリー』シリーズには、実際に存在するおもちゃが登場することも多く、それを探すのも一つの楽しみ方にもなります。
さらに、ピクサー作品は、他のディズニー&ピクサー作品のキャラクターも、トトロと同じようにカメオ出演も多くいます。
例えば『トイ・ストーリー4』で、
・『バグズライフ』の移動サーカスのクッキーの箱、
・『ファインディングニモ』の歯医者のゴーグル、
・『カールじいさんの空飛ぶ家』のカールじいさんのステッキ、
・短編映画『Tin Toy』のティニーなど。
こんなに多くのカメオ出演がありました。
今後製作される『トイ・ストーリー5』でも、多くのカメオ出演が予想されるので、ぜひ注目していきたいですね。
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